年頭のご挨拶

お知らせ

 新年明けましておめでとうございます。皆様にはご家族お揃いでつつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。平素は弊組合の事業活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
 平成27年の新年にのぞみ、一言ご挨拶申し上げます。
 昨年を顧みますと、11月に相撲の聖地である両国国技館において行われた「全日電工連第1回電気工事技能競技全国大会」が思い起されます。開会式の挨拶で米沢会長が「心技体の精神」についてのお話しをされたことに感銘を受けました。心技体とはスポーツの世界でよく使われる言葉として皆様もご存じと思います。この「心技体」という日本人に受け継がれてきた「武士道の精神」を様々な場面に取り入れ、自己研鑽に努め、日々の生活に活かしていくことは大切です。心技体を磨くことは人格を磨く修行であり、三位一体となってバランスがよく調和できれば自分の持てる力を余すことなく、十二分に発揮することができると強く心に感じます。
 さて、国内の経済に目を向けますと、第二次安倍内閣の経済政策である「アベノミクス」は、金融緩和・財政出動・成長戦略の3本の矢によりデフレからの脱却の礎を築きました。すでに第一の矢と第二の矢は放たれ、アベノミクス効果もあって、政権発足時から円安が進行し、株価は上昇しました。また、輸出企業を中心に大企業の業績は好転し、有効求人倍率といった雇用情勢も改善され、春闘では賃上げの動きが広がりました。そして、アベノミクスの本丸である「成長戦略」の4つの施策も順次実行され、その効果が表れようとしています。企業が業績を改善することにより、雇用が改善され、所得の上昇につながり、消費の拡大をもたらすこととなります。安倍総理は、「重大な決断をした以上、国民の声を聞かなければならない」と強調し、昨年の11月21日に衆議院を解散しました。12月14日に実施された総選挙において、自公の議席数が安定多数となったことで、アベノミクスから生まれた経済の好循環を一時的に終わらせることなく、より強いものとし、中小企業が活性化して景気回復を近い将来、実感することができると考えます。
 ところで、我々の電気工事業界においては、消費税増税前の駆け込み受注により6月ぐらいまでは忙しさが続きましたが、その一方で、増税後は一部において反動減も見受けられました。小規模の工事は微増なものの、今後は公共事業の受注増加や設備投資の増加に期待がかかるとともに、原子力発電所の再稼働による電気の安定供給と安定した電気料金の継続が望まれます。電気事業に携わる者として高品質な電気の安定供給は最大の使命であり、最大の誇りでもあります。停電が少なく、安定した電気が供給されるといった「電気品質」を高めるため、安全性を担保した上で原子力発電所を再稼働することは有用ではないかと思われます。
 今年は未年です。群れをなして行動する羊は家族の安泰を表し、いつまでも平和に暮らすことを意味します。平穏無事を願いつつ、更なる飛躍を目指して新しい一歩を踏み出しましょう。
 結びに、皆様のご健勝、ご多幸を祈念して挨拶といたします。

理事長2